過去15年間でアメリカのクルーズ人口は約3倍に急増して、2004年には950万人に達している。 この増加理由のひとつにあげられているのが「クルーズは安全・安心」だから。 特にセキュリティーの良さがクルーズ市場を支える主要因のひとつとなっている。
クルーズでは公開の安全を図るためハード、ソフト両面で様々な対応がとられている。 出航後24時間以内に義務づけられている乗客参加のボード・ドリル(救命艇訓練)を始め、 乗組員を対象にした非常時の避難訓練、火災防止を目的とした船内巡視など多角度から航海の安全策が実施されている。
これは、安全航海の確立を目的とした「海上における人命の安全に関する国際条約(SOLAS:The International Convention for the Safety of Life at Sea) に基づいた対応策。同条約では、航海の安全を図るため、船舶の検査、証書の発給等の規定を設け、 船舶の構造、設備、貨物の積み付けに関する安全措置等の技術基準を定めている。 1974年に採択され、わが国は1980年に批准、加盟している。 SOLAS条約では、新たに船舶における安全管理システムの確立を義務付ける「国際安全管理規約(ISMコード)」が導入され、 各船会社においても同コードに基づく安全管理対策を進めている。
さらに、2001年9月11日に発生した米国同時多発テロ、その後のイラク戦争を契機として船舶及び港湾の国際保安コード(ISPSコード) の導入が決定され、わが国においても04年7月から新たに「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保などに関する法律」が 制定、施行された。これに伴い、本船への危険物の持ち込み、不審者の侵入等に関する監視、チェック態勢が強化され、 クルーズの安全性はより一層高まることになった。
航空機、列車、バスの旅は目的地に向かって移動しているという実感があるものだが、 クルーズには滞在実感はあっても、移動していることに気づかないことが多い。 換言すれば移動に伴う疲労が少ないのである。
クルーズは、快適なキャビンを別荘替わりに、マイペースで心地よい非日常空間をエンジョイする旅。
結婚、ハネムーン、誕生日、リタイア、銀婚・金婚・・・・。人生の節目の記念日を船上で迎えようという人も少なくない。 事前に旅行会社や船会社にその旨を連絡しておけば、当日のディナーではクルーによるコーラスや花束、 キャプテンからのお祝いなどが届いて、同乗のお客様も一緒になってお祝い。 陸上では味わえない感激、感動シーンが繰り広げられる。